バイオマス・バイオエネルギー
バイオマスは、木材・農作物の残さ・食品廃棄物・家畜ふん尿など、生物に由来する資源のことです。燃やすとCO2が出ますが、植物が成長する過程で吸収したCO2と相殺されるため、カーボンニュートラルなエネルギーとして扱われます。
押さえておきたいポイント
- 天候に左右されず発電量を調整できる再エネであり、地域の林業や廃棄物処理と組み合わせやすいのが特徴です。
- 一方で、輸入燃料への依存や、栽培・輸送の過程で出るCO2(ライフサイクル排出)が課題とされ、FIT/FIPでは燃料の持続可能性の確認が求められています。
- 航空分野では、2030年に国内航空会社が使う燃料の10%をSAFに置き換える目標が掲げられています。
バイオマス・バイオエネルギーの最新ニュース
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解説:バイオマス・バイオエネルギーの基礎知識
主な種類と使い道
| 種類 | 主な原料 | 使い道 |
| 木質バイオマス | 間伐材、製材端材、輸入ペレット、PKS(パーム椰子殻) | 発電、熱利用、石炭火力での混焼 |
| 廃棄物系バイオマス | 食品廃棄物、下水汚泥、家畜ふん尿 | メタン発酵によるバイオガス発電、都市ガス原料 |
| 液体バイオ燃料 | サトウキビ・トウモロコシ、廃食用油、非可食植物 | バイオエタノール、バイオディーゼル、SAF |
持続可能性をめぐる論点
バイオマスが本当に気候対策になるかは、燃料をどこから、どうやって調達するかで変わります。熱帯林の伐採につながる燃料や、食料と競合する作物を使えば、環境への負荷はかえって大きくなります。
- 合法性・持続可能性の認証:FIT/FIPの対象となる燃料には、森林認証(FSC、PEFCなど)や第三者認証による確認が求められます。
- ライフサイクルGHG:栽培・加工・輸送まで含めた温室効果ガス排出量が一定の基準を下回ることが求められるようになっています。
- 燃料コスト:バイオマス発電はコストの大半を燃料費が占め、為替や海外の燃料価格の影響を受けやすい電源です。
SAF(持続可能な航空燃料)
航空機は電動化が難しいため、脱炭素の主な手段は燃料の転換です。SAFは廃食用油や植物、廃棄物などからつくる航空燃料で、従来のジェット燃料に混ぜて使えます。原料の廃食用油は世界的に奪い合いになっており、国内での原料の確保や、エタノールからSAFをつくる技術(ATJ)など、製造方法の多様化が課題です。国際航空では、ICAOの排出削減制度(CORSIA)もSAF需要を後押ししています。
ニュースを読むときのポイント
- 国産か輸入か:発電所の燃料が国内の未利用材なのか、輸入ペレットやPKSなのかで、地域経済への効果やライフサイクル排出は大きく異なります。
- 混焼率:石炭火力でのバイオマス混焼は、重量比か熱量比かで数字の意味が変わります。
- SAFの供給量:「製造能力(キロリットル/年)」と実際の供給量、国内需要との差に注目しましょう。
公的な情報源
解説の最終更新日: 2026-09-26